楽器や声の位置まで聞こえる豊かな音場のオーバーヘッド型のオーディオテクニカ ATH-MSR7か、それとも耳にフィットして遮音性に優れて、没入感の高いインイヤー型のソニー XBA-A2にするか、買うならどちらか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ハイレゾ音源が普及し始めた今、その再生に対応する高音質ヘッドホンの注目度が急上昇しています。
定位に優れ、豊かな音場を実現するオーバーヘッド型っを、遮音性が高く、より音楽に没入できるインイヤー型と、それぞれに特徴があります。
CDを超える情報量を持つ高精細なハイレゾ音源の注目度が高まり、それに伴いオーディオテクニカやソニーといった大手メーカーが、ハイレゾ対応ヘッドホンに力を注いでいます。
各社それぞれに、高音質技術が盛り込まれていて、基本的にどれを選んでもハズレということはなさそうです。
ハウジングなどの素材にこだわったものも多く、長く愛用できるため、ヘッドホンの購入を考えていらっしゃる方は、ハイレゾ対応がオススメです。
携帯性や遮音性はインイヤーに分がありますが、2~3万円クラスになるとオーバーヘッドとインイヤーで音質の差はほぼありません。
傾向として、オーバーヘッド型では豊かな音場が、インイヤー型ではダイレクト感のある音が楽しめるので、それぞれの音の個性に合わせて選ぶといいでしょう。
どちらもハイレゾ対応を謳うモデル、オーディオテクニカのオーバーヘッド型ATH-MSR7と、ソニーのインイヤー型XBA-A2、買うならどちらか実力を検証してみました。
ヘッドホン対決!オーディオテクニカ ATH-MSR7 VS ソニー XBA-A2
■ オーバーヘッド型 オーディオテクニカ ATH-MSR7
オーディオテクニカ ATH-MSR7は、高音質技術を惜しみなく投入して、質感の高いデザインが光るモデルです。
駆動力を高めてクリアな音を再現する、45mm口径の新開発ドライバーを搭載しています。
原音の魅力を素直に聞かせるサウンドには、価格以上の価値があります。
ハウジングには2層構造の空気室を備えており、各帯域のバランスを最適化します。
また、コードは着脱式で、3mと1.2mの通常タイプに加えて、スマホ用リモコンを搭載したものが附属しています。
携帯時は、ハウジングを回転させてフラットな状態にできるので、オーバーヘッド型ながら、附属のキャリングポーチに入れて手軽に持ち運びができます。
装着感の良いイヤパッドを採用するなど、ヘッドホンとしての完成度が高いモデルです。
■ インイヤー型 ソニー XBA-A2
インイヤー型 ソニー XBA-A2は、豊かな低音が堪能できるハイブリッドモデルです。
iPhoneやウォークマンなどのデジタル接続に加え、ヘッドホンのバランス出力にも対応しています。
独自技術「DSEE HX」で、圧縮音源もハイレゾに迫る音にアップコンバートします。
ユニットは、ダイナミック型1基とBA型2基を採用。
ハイブリッド構造による上質な低音が持ち味です。
また、コードを付け替えてポタアンとのバランス接続が可能になっていますので、音質の追及ができます。
迫力ある低音再生とリケーブルによる拡張性が高いモデルです。
買うならどっち? ヘッドホン対決の結論
”音のバランスの良さ”という点では、オーバーヘッド型 オーディオテクニカ ATH-MSR7が一歩リード。
原音の魅力を忠実に再現するサウンドは、楽曲のジャンルを選びません。
デザインも上質なのでかなりオススメです。
低音のパワー間で選ぶならインイヤー型 ソニー XBA-A2も買いですね。
装着感は劣るものの、力強く上質な低音はオーディオテクニカ以上ですね。
Bluetooth対応の別売りコードを装着できるなど、拡張性の高さも魅力です。
オーディオテクニカは、低反発イヤパッドにより装着感は良好です。
ソニーはハウジングが大きいため、耳穴にフィットするイヤピースを使わないと外れやすい難点があります。
また、オーディオテクニカはハウジングの密着性が高く遮音性はまずまずですが、少々音漏れがあります。
それに比べるとソニーは耳穴を密閉できるため、遮音性が高く音漏れはほぼありません。
オーバーヘッド型のATH-MSR7か、それともインイヤー型のXBA-A2か。
2万円台のこの2機種は大きな差もないので、選ぶ際には、解像感、低音の迫力、音域の幅、そして装着感や遮音性、音漏れをチェックして、あなたに合ったものを選ぶといいでしょう。