シンプルかつモダン、そしてスタイリッシュな形をした有田焼のエッグシェルってご存知ですか?
有田焼は日本で最初の磁器として誕生して、2016年に400年を迎えますが、その食器は卵の殻のように薄いのに丈夫で、 西欧人から“エッグシェル”と絶賛されました。
透き通った透明感のある白磁に、柿右衛門様式のような彩色を施した器が有名ですが、輸出向けに作られた食器の中に“卵殻手”と呼ばれる製法で作られた食器がありました。
有田焼の伝統”卵殻手”の技法を使ってみごとにエッグシェルを再現したのが、「やま平窯元」山本博文氏です。
2011年からは、業務用食器とは別に”感性系”の食器を手掛けるようになり、若手PRチームやデザイナーと積極的にコラボすることにより、現状を打破しようと5つの窯元で作る「プロダクトARITA」を立ち上げて、意欲的な創作活動を行っている方です。
世界のシェフに愛される器づくりを目指して 、使い手がわくわくする商品作り、スタイル提案を行っています。
2013年12月「プロダクトARITA」は初めて主催したフランス・パリでの展示会で、事前にスランス人シェフからオーダーを受けていた斬新なデザインの3つの器を提示したところ大変気に入られたそうです。
今では東京のイタリアン、フレンチレストランからのオーダーもあるそうで、様々なスタイルで有田焼の食器が使われています。
東京・西麻布 イタリアン[エゴジーヌ]
私がエッグシェルを知ったのは、2013年8月の日本テレビ「ヒルナンデス!」みてからだったと思います。
早速タンブラーを注文したのですが、届いてみるとまずその薄さと軽さに驚かされました。
厚さは僅かに1mm程度、重さも計ってみると63gと超軽量。
繭のような肌合いの器にビールを注いでみると、フロストグラスの器に注いだ時のようにすぐにビールとわかります。
有田焼特有の透光性があり、反対側から照明を当てているようです。
オレンジジュースを入れればオレンジに、グレープジュースを入れれば紫色に。
フレッシュな感じで清涼感があるので、普通のガラスコップで飲むより美味しく感じます。
このエッグシェル、薄さを極めた口当たりと透光性の高さを五感で感じさせてくれるし、
シンプルモダンでスタイリッシュな形なので飽きることがありません。
とても感性の高い器なのでみなさんも一度手に取ってみてください。