京都伝統の美味しい京つけものが、京都の台所・錦市場からお取り寄せできます。
京都の老舗料亭で懐石料理をいただい後に必ず〆でご飯と京つけものがでてきます。
ぶぶ漬けなどにしてちりめん山椒や京つけものと一緒にいただくのが定番で、京都人にとって京つけものは三度の食事に欠かせない食材です。
「ぶぶ漬け」とはお茶漬けのことで、京都には「ぶぶ漬け、いかがどす?」という言葉があります。
これは、「帰ってください」という隠語で、伝統のある街ですが、大阪人である私から見ても難しい土地柄を感じさせる言葉です。
京つけものは、京都産の野菜から作られた漬物のことで、塩漬け、粕漬け、味噌漬けなどが始まりとされ、江戸時代になって糠漬けが登場しています。
京都で漬物が発展したのは、京野菜に代表されるように、上等な野菜類が獲れる土地だったことや、京都では、もともと優れた保存技術を持っていたことなどが挙げられます。
京都で漬物文化が花開き、後を追うように日本全国の郷土の漬物が発展していったと言われています。
私たちの街では漬物屋さんをあまり見かけることはありませんが、京都の待ちを歩けばいたるところで漬物屋さんを見かけます。
ご紹介する京つけもの・高倉屋さんは、錦小路の東の端にあり、通りに立ち籠める糠の香りと、店頭にずらりと並んだ糠漬けの木樽が目印です。
京つけもので季節を感じることができます。
春には菜の花や、芽しょうが、からし菜漬が店を彩ります。
春から夏にかけては、やわ肌で果実のような水茄子や青瓜の浅漬、風鈴や蚊取線香が出る祗園祭の頃には、少し漬かり気味の胡瓜や茄子のドボ漬が京都の風物です。
秋になると紫蘇のきいた志ば漬や、魅惑的な日野菜、京都のお漬物には欠かすことができないない壬生菜や赤蕪などで賑やかになります。
街が紅葉に染まり始めると京都独特の底冷えがして、 霜が降りて京野菜はよりいっそう美味しくなってきます。
また、この頃にはどっしりまるまるとした聖護院かぶらが出来上がり、千枚漬が登場します。
その時々の旬の野菜を使って使って作られるのが京つけもので、四季の移り変わりを教えてくれるのが京つけものです。
高倉屋さんなら、雨水の京つけもの、浅漬け、名物の樽出し粕漬けから定番の京つけものまで、なんでも揃っています。
私も京都に出かけた時やお取り寄せして季節の京つけものを家族みんなで楽しんでいます。
ご自宅にいながら繊細な京つけものをお取り寄せして京都の旬の季節が楽しめます。
3月は、「菜の花糠漬け」でしょうか。